スキー・スノーボードウェアの選び方2:アウター(ジャケットとパンツ)編


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はじめに

今回の記事では、前回の記事におけるレイヤリングを前提として、アウターの選び方を説明していきます。

その1:レイヤリング(重ね着)の基本
その2:アウター(ジャケットとパンツ)編←今回
その3:ミッドレイヤー(中間着)編
その4:インナー(肌着)編

なお、ウェア選びの前提として前回解説したレイヤリングの考え方が基本となりますので、レイヤリングに詳しくない人は是非お読みください。

デザイン

まず、デザインが重要ですが、正直これは個人の好みの問題です。

もっとも、スキーウェアやスノーボードウェアのデザインについては初心者は少し注意した方が良いかもしれません。

以前は、スキーウェアはややタイトなフォルムに加えて派手な色遣いのデザインが主流で、それに対してスノーボードウェアは、だぼっとした太目のフォルムに加えてシックでおしゃれなデザインが主流と、スキーとスノーボードでデザインに大きな違いがありました。

しかし、近年、ノースフェイス、コロンビア、パタゴニア等、アウトドアブランドのスノーウェアが一気に普及して、スキー・スノーボードを問わず、シンプルなデザインで、機能を追求したウェアが主流になってきました。スキーヤーもスノーボーダーも区別なく、同じようなウェアを着ています。

特に中上級者の多くが、かなりシンプルな色使いのアウトドアブランド製ウェアを着ています。結局、スキーもスノーボードもスポーツですから、いくらデザインが良くても機能で劣ると意味がなく、機能を優先するようになったという点では当然の進化と言えます。

したがって、昔ながらのイメージでおしゃれそうなウェアを選んで、かえってダサい格好とならないように注意する必要があります。

求められる機能

防風・防水性

レイヤリングの記事で説明したように、機能面では、ハードシェルの役割から考えて、防風・防水がしっかりしているものを選びます。

雪が降っている中でスキー・スノボをすることも多いですが、防水機能が弱いと徐々に水が浸透してきて、不快になるだけでなく、内側にどんな暖かいものを着ていても、徐々に体温が奪われ寒くなってきます。

したがって。ジャケットにしろパンツにしろ、防風・防水性の高いウェアが良いウェアとなります。

透湿性

また、防風性と防水性だけでなく、透湿性も重要です。

どんなに防風防水性が高くとも、内側の汗を外部に放出する性能が低いと、レインコートを着て運動しているに等しく、外からの雨・雪の侵入を防止したところで、内側に汗がたまっていってしまいます。

したがって、防風・防水性が高いだけではなく、透湿性が高い素材を使用したウェアが良いアウターということになります。

素材勝負

上記のように、求められる機能は防風性・防水性・透湿性の3種類となります。

ここで、防風性というのは、素材というよりはウェアの作りの問題で、スキーウェアやスノーボードウェアであれば安いウェアでも、ファスナーが肩までしか上がらず、首回りがスースーするウェアなんてものは皆無ですから、あまり気にしなくて大丈夫です。

しかし、防水性と透湿性という、外からの水は通さないけど内側からの水蒸気は通すという矛盾する機能を両立させるのは、素材の勝負と言っても過言ではありません。

有名どころでは、ゴアテックスという素材があって、各アウトドアブランドも独自開発でいろいろな素材を開発しているものの、どのブランドにおいても、ゴアテックス製はハイライン扱いで、高価なものとなっています。

したがって、ゴアテックスが断然おすすめですし、間違いがないのは事実です。

しかし、ゴアテックスでないとだめかというとそんなこともありません。

防水性と透湿性の両立において、難しいのは透湿性です。防水素材というのはゴムやビニール等いろいろありますが、問題は透湿性をどう高めるかが問題になります。

この点、スキー・スノボの場合、汗は書きますが、極寒の中でものすごい量の汗をかく冬山登山ほどは汗まみれにはなりませんから、内側からの透湿性に関しては、アウトドアブランドの中の最高級レベルなくても全然大丈夫です。

保温性

なお、レイヤリングのところではあえて説明しませんでしたが、、冬山のアクティビティにおいては、アウター・ミッドレイヤー・インナーのいずれも保温性は高い方が良いに決まっています。

この点、暖かくしようとすると結局、ダウン等の素材を使うことになります。しかし、ダウン等の暖かい素材等のはイコール汗を吸いやすい素材となります。

したがって、汗冷えを絶対に避けたい冬山登山等では、ハードシェルは薄手にできており、温度調節は、ミッドレイヤーのフリースやダウンを重ね着したり脱いだりして行うのが基本です。

この点、ゲレンデでのスキー・スノボの場合は、こまめな温度調節はファスナー開けるくらいで対応したいところで、状況に応じて追加で着たりするのはできる限り避けて、1枚の万能ミッドレイヤーで済ませたいので、超薄型のハードシェルではなく、少し厚手のハードシェルを買うと良いと思います。

つまり、ゲレンデレベルでのスキーやスノーボードの場合、透湿性を多少犠牲にしても、そこそこの保温性を優先した方が合理的と言えます。

なお、実際には、アウトドア製品の量販店に行けば、シーズン中は、スノーウェアというカテゴリーで、やや厚手のハードシェルだけ置いてあります。防水や透湿性が如何に高くとも、薄手すぎるものを選ばないようにした方が良いと思います。

そうすると、結局ミッドレイヤーで厚手のフリース等を着こむことになって、結局汗まみれになってしまいます。

防水性と透湿性の目安

ゲレンデでのレジャースキー・スノーボードを前提とする限り、防水性と透湿性の目安は大まかですが下記のようになると思います。

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詳細は下記関連記事を参照ください。
防水性、透湿性、撥水性そしてゴアテックス

防水性の目安

耐水圧5,000mm以上が最低限ライン
耐水圧10,000mm以上が推奨ライン
耐水圧20,000mm以上が盤石ライン

<有名素材>
ゴアテックス: 45,000mm
モンベルのドライテック: 20,000mm
Phenix使用の東レのDerzamix: 20,000mm
Mountain HardwearのDryQ:不明
コロンビアのOMNI-TECH:不明
ゴールドウィンのMOTRANS:不明
North FaceのHyvent:不明

透湿性の目安

5000g以上が推奨ライン
8,000g以上が盤石ライン

<有名素材>
ゴアテックス: 13,500g
モンベルのドライテック: 20,000g
Phenix使用の東レのDerzamix: 20,000g(2layer)
Mountain HardwearのDryQ:不明
コロンビアのOMNI-TECH:不明
ゴールドウィンのMOTRANS:不明
North FaceのHyvent:不明

もっとも、透湿性は具体的な数値が表示されていないことの方が多く、ゲレンデレベルでは、休憩時にジャケットを脱いだり、熱い時にはファスナーを下ろしたりできるので、そこまで気にする必要はない指標です。

価格帯

ハードシェルははっきり言って素材勝負の世界ですが、有名アウトドアメーカーのものでも、量販店で、ジャケットなら2~3万円、パンツなら1~2万円だせば、十分良いものが購入できます。

なお、最新モデルや、マムートやノースフェイスといった人気ブランドの場合は割高になりますが、型落ちでも同等の製品を変えます。

もっとも、素材がいくら良くても、自分の体にフィットしていなければ、防風も防水も達成できません。

細かい機能の要不要

リフト券入れ

これは、有ったほうが便利と言えば便利です。

しかし、リフト券入れは小銭入れを兼ねるものが一番便利で、そのタイプを別途買ったほうが良いと思われるので、あまり気にしなくても良いと思います。

もっとも、ファッション的な観点などから、小銭入れは腰に付けたいのであれば、腰にリフト券入れをつけていると、リフト券をいちいちジャケットをめくって見せなくてはいけなかったしして面倒なので、腕周りにあると便利かも。

ベンチレーション

これは絶対にあったほうが良いと思います。

様々な機能を説明していきましたが、過酷な冬山登山のような、各種ウェアをリュックに入れておき、適宜追加したり脱いだりというのは、ゲレンデでは面倒ですから基本的にしません。

その結果、同じ格好で、朝から夕方まで、体を休めたり動かしたりしながら過ごすことになります。

つまり、必ず熱くなって汗をかく場面が出てきてしまいます。

したがって、ベンチレーション機能があると、昼間の暑い時にだいぶ楽になります。

具体的な確認ポイント

機能や価格が如何に優れていても、ウェアが自分の体に合っていなければ意味がないので、実際に試着してみて、自分の体に合っているかどうかを確かめるのがベストです。

というにプロテクターと着用する人はそれを考慮しないと後で大変なことになりますから、できればプロテクターを先に購入し、それを履いて試着に臨んだほうが確実かと思います。

試着のポイントは、運動着ですから動きやすさをまず確認し、風と水の侵入しやすいエリアを中心に確認します。

もちろん、ジャケットとパンツは両方同時に試着します。

動きやすさ

まず、肘、膝、股関節の三つの関節を曲げたり伸ばしたりして(伸びをしたり、四股踏んだり)、体が快適に動くかどうかを確認します。そして、下記の機能を、体を動かしながら確認していきます。

首回り

ジッパーがしっかりと口が隠れるくらいまで上がり、首周りにネックウォーマーやフェイスマスクをかぶれば、首回りの隙間がしっかりと閉じることを確認します。さらに、フードもかぶれば、ゴーグルとヘルメットで顔のほどんどが隠れるようにできれば完璧です。

そんな事態なかなか想定できないかもしれませんが、ジッパーが鼻先くらいまで上がって、フードですっぽり顔を隠せれば、吹雪いた時に本当に楽になります。

手首周り

腕を曲げた状態でも手首が袖で隠れるのは最低限。さらにグローブをした状態で、手首周りに隙間ができないことを確認します。通常、アウトドアブランドのハードシェルであれば、袖回りにマジックテープ等があって、閉じられるようになっています。

胴回り

ジャケットとパンツが重なるところの隙間から雪が入ってこないような仕組みがあるか。多くの場合、スカートといわれるヒラヒラがジャケットの内側についていて、同じメーカーのパンツだとパンツとジャケットを繋げて雪が入ってこないようにできます。

スキーヤーの場合はスカートはあまり使わないかもしれませんが、スノーボーダーの場合、始めたばかりはとにかく転ぶので、有ったほうが良いと思います。

そういう意味では、ジャケットとパンツは同じメーカーでそろえた方が無難です。

足首周り

これも、膝を曲げた状態でも、ブーツに被ったままとなるくらいの長さがあるか確認します。また、マジックテープで裾口とブーツの間に隙間が出来ないような工夫があるパンツが良いと思います。

具体的なウェアの作り・機能に関しては、世界トップのアウトドアブランドたるPatagoniaのこの動画が詳しいです。

まとめ

まず、防水性と透湿性がカギとなりますが、そこは事実上素材勝負になります。

しかし、過酷な冬山登山程の汗はかきませんから、各ブランドの最高級レベルの透湿性は必要なく、むしろ、ある程度保温性が高いものの方が良いです。

ジャケットで2~3万円、パンツで1~2万円が目安になってくると思います。

試着したときには、動きやすさを確認し、首、手首、足首、胴回り、といったところから風と雪が侵入してこないかどうかを確認します。

終わりに

今回の記事では、スキー・スノボ―ドウェアの選び方その2として、アウター(ジャケット及びパンツ)の選び方を説明しました。

デザインも大事ですが、機能(素材の性能)もしっかり理解した上で試着すると、失敗が無くて良いかと思います。

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